メロディの書き方
「演奏する」手順で演奏するメロディは、音符を順番に書きます。プロデルのメロディ表記は、MMLの標準的な表記を日本語化した文法です。
音符の書き方
音符は、【音名】【長さ】と順に書いて表現します。例えば、4分音符のドを鳴らすには「ド4」と書きます。
「ド4」を演奏する
メロディは、全角と半角を区別しません。(ただしカタカナのみは全角で書く必要があります)
また、スペースや改行記号、タブ文字、コメント(//, /* */)は、演奏では無視されます。
複数のパートを演奏する
複数のパートに分けて、複数の音を同時に演奏する場合には「演奏する」手順に配列を指定して、複数のパートのメロディをそれぞれ指定してください。最高16パートを同期して演奏できます。
{「ド4ドソソララソン」,「ド8ソミソ ドソミソ ドラファラ ドソミソ」}を演奏する
音名
【音名】には、ドレミファソラシのいずれかを書きます。ひらがなやMML表記でも書けます。
音名には、臨時記号(#(シャープ)、♭・b(フラット)、N(ナチュラル))を付けられます。
ド | ド# | レ | レ# | ミ | ファ | ファ# | ソ | ソ# | ラ | ラ# | シ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カタカナ | ド | ド#/レ♭ | レ | レ#/ミ♭ | ミ | ファ | ファ#/ソ♭ | ソ | ソ#/ラ♭ | ラ | ラ#/シ♭ | シ |
ひらがな | ど | ど#/れ♭ | れ | れ#/み♭ | み | ふぁ | ふぁ#/そ♭ | そ | そ#/ら♭ | ら | ら#/し♭ | し |
MML表記 | C | C#/Db | D | D#/Eb | E | F | F#/Gb | G | G#/Ab | A | A#/Bb | B |
「ド4ド#4レ4ミ♭4ミ4」を演奏する 「ど4ど#4れ4み♭4み4」を演奏する 「C4C#4D4Eb4E4」を演奏する
音の長さ
【長さ】には、音符の長さを書きます。例えば4なら、4分音符。8なら、8分音符となります。音符の長さは、1,2,4,8,16,32のいずれかを書けます。
数字の後に「.」を付けると付点となります。例えば、付点4分音符は「4.」と書きます。
長さ | 長さ | ||
---|---|---|---|
全音(休)符 | 1 | ||
2分音(休)符 | 2 | 付点2分音(休)符 | 2. |
4分音(休)符 | 4 | 付点4分音(休)符 | 4. |
8分音(休)符 | 8 | 付点8分音(休)符 | 8. |
16分音(休)符 | 16 | 付点16分音(休)符 | 16. |
32分音(休)符 | 32 | 付点32分音(休)符 | 32. |
64分音(休)符 | 64 | 付点64分音(休)符 | 64. |
※プロデルのメロディには、小節という概念がありません。そのため全音符は、4分音符×4個分と同じ長さです。
「ド4ミ8ソ8」を演奏する
長さの省略
長さを省略すると、直前に指定した長さと同じになります。一度も長さが指定されていない場合は、4と同じになります。
ーー「ド4ミ4ソ4 ド8ミ8ソ8 ド8ミ8ソ8」と書いたことと同じになります
「ド4ミソ ド8ミソ ドミソ」を演奏する
長さの代わりに「ー」を書くと、直前に指定した長さに、さらに同じ長さを足した長さになります。「ー」で直前の長さの2倍。「ーー」で直前の長さの3倍になります。
「ド8ミソ ドミソ ドーミーソー」を演奏する
省略したときの長さを指定する場合は「L【値】」「長【値】」「長さ【値】」のいずれかの形式で指定します。値は、0~127の範囲で指定します。初期値は、4です。
「L8 ドミソド」を演奏する
音の高さ(オクターブ)
音の高さを、1オクターブ上げる時は「>」または「上」と書きます。1オクターブ下げる時は「<」または「下」と書きます。
※音の高さは、同一のパート・連符・和音内で有効です
「ド>ド>ド」を演奏する
オクターブを絶対値で指定する場合は「O【値】」「オ【値】」「オクターブ【値】」のいずれかの形式で指定します。値は、0~10の範囲で指定します。中央は5です。
「O3 ドミソド」を演奏する
休符
休符は「休み」「休」「ン」のあとに、休符の長さを書きます。
「ソ4休み2ド4」を演奏する
その他のメロディ表現
タイ
タイを表現するには、音符の長さを「^」で繋ぎます。タイを続けて、複数書くこともできます。
【音名】【長さ】^【長さ】
例文 四分音符のラに、八分音符を付けて、伸ばします
「 ラ4^8 」を演奏する
連符
連音符を表現するには、音符を{ }で囲みます。
【長さ】は、省略できます。
{【音名】}【長さ】
例文 3連符を表現します
「 {ソファミ}4 」を演奏する
和音
一つのパートで和音を表現したい場合は、音符を( )で囲みます。
【長さ】は、省略できます。
(【音名】)【長さ】
例文 Cの和音(ドミソ)を表現します
「 (ドミソ)2 」を演奏する
調を指定する
調は「メロディ」の「調」設定項目で変更できます。
例文 調を「嬰ヘ長調」に設定します
メロディの調を「嬰ヘ長調」に変える 「レ16ド16<ファ8>(ファ<ラ)8 (ファ<ラ)8 ン4」を演奏する
音色やMIDIチャンネルの設定
音色
音色を変えるには「#」を使います。音色は、MIDIの音色番号と同じです。音色番号に対応する音色は、通常パートの音色表をご覧ください。
#【音色番号】
MIDIチャンネル
特定のパートの演奏に使用するMIDIチャンネルを変えるには「@」を使います。MIDIチャンネルは、1~16まで指定できます。
なお、MIDIチャンネルの10は、ドラムパートに固定されています。
@【チャンネル番号】
MIDIチャンネルメッセージの送信
チャンネルに対してメッセージを送信するには「!」を使います。
メッセージ番号は、16進数(8~E)で指定します。
![メッセージ番号],[1データ目],[2データ目]
例文 チャンネルのパンを変更します。
{「!B,10,0」,「!B,10,127」}を演奏する
{「<<ド1」,「>>ド1」}を演奏する
音量を変える
音色や音量を変えるには、次のように書きます。
メロディの音量は、【音量0~127】
パート別に音量を指定する場合は「V【値】」「音量【値】」「量【値】」のいずれかの形式で指定します。値は、0~127の範囲で指定します。初期値は「音量」設定項目の指定した値です。
{「V127 ド1」,「V40 <ド8ミソド」}を演奏する
テンポを変えたい
テンポは「メロディ」の「テンポ」設定項目で変更できます。
例文 メロディのテンポを「四分音符=60」(一分間に四分音符60個分)くらい演奏するテンポにします
メロディのテンポは、60 「ドレミ」を演奏する
ドラム(パーカッション)パートを演奏する
ドラムパートとして演奏したい場合は「@」でMIDIチャンネルを10に設定してください。各楽器には、ドレミの音名が割り当てられています。楽器と音名の割り当ては、ドラムパートの音色表をご覧ください。
ドラムパートマップ(wikipadiaより)も参考になりますので、ご覧ください。なお、ドラムパートに変更すると、音の高さが一番低いドに設定されます。
「@10>>(みら#れ#)4ん8(みら#れ#)4(みら#れ#)8ん4<<」を演奏する 「@10>>し8し>みー<しし>みー<しし>みー<しし>みー<<」を演奏する
非同期で演奏する
メロディをプログラムのBGMとして使いたい場合など「演奏する」手順の終了を待たずに次のプログラムを実行させるには、 「非同期で演奏する」手順を使います。
例文
メロディを演奏します。この例では、2つのパートに分けて演奏しています。
「(ドミ)4 (ミソ)4 (ソシ)4 (ミソ)8」を非同期で演奏する 「演奏中です」を表示する
注意
プロデルでは、俗に言われるストトン表記との互換性はありません。