「すべて」後置子
「すべて」後置子によって、配列のすべての要素に対して式が評価され(展開し)た結果を、それぞれ配列に格納できます。「すべて」後置子を指定すると「すべて」に掛かる式を含んでいる式や文が「すべて」に掛かる配列の要素それぞれだけ、評価されて、配列として表されます。
書式
《式》すべて
《式》 代入元となる配列
例文
{120,160,220}すべてに1.08を掛けて、出力する
この場合は、次の文と同じ意味となります。
ーーすべて後置子を使わない例
{120に1.08を掛けたもの,160に1.08を掛けたもの,220に1.08を掛けたもの}を出力する
「すべて」後置子は、計算演算子、設定項目、実補語に指定できます。
例文 すべて後置子で配列各要素のオブジェクトの設定項目を取得する
次の例文では「リスト」にあるすべて「注文明細」要素の「価格」のみが展開された後に、その結果を要素である配列がさらに展開されます。
Aという注文明細を作る Bという注文明細を作る Cという注文明細を作る リストは{A,B,C} リストすべての価格すべてを報告する 注文明細とは +価格=10の乱数*10 終わり
戻り値の無い手順の実補語が「すべて」を含む場合は、手順が「すべて」に掛かる配列の要素の数だけ実行されます。
上記の「リストすべての価格すべてを報告する」の部分は「リストすべての価格」の配列の要素をそれぞれ展開して手順を実行しますので、次のプログラムと内容は同じです。
ーーすべて後置子を使わない例
Aの価格を報告する
Bの価格を報告する
Cの価格を報告する
サンプルコード
配列の要素を変数に格納する
(65~90)すべてのキャラクタを表示する
スペースで区切られた文字列を変数に格納する
「1 2 3」を「 」で区切って{【A】,【B】,【C】}とみなす Cを出力する