スレッド
概要
同時並行で処理するときに処理一単位を表すオブジェクトです。
マルチスレッドに対応したパソコンでは、スレッドを使うことで、複数の処理を同時並行で実行させられます。
作成する方法
【名前】というスレッドを作る
手順
次の手順が使用できます。
【自分】で【プログラム】を実行する
指定したプログラムをこのスレッドで実行します。
プログラム:スレッドで実行するプログラムを匿名手順で指定します
【自分】を停止する
スレッドを強制終了します。
【自分】を待機する
スレッドの処理が終了するまで、待機します。
【自分】を【ミリ秒】だけ待機する
指定した時間だけスレッドの処理を一時停止します。
設定項目
次の設定項目が使用できます。
設定項目 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
実行中 | 真偽 | □ | スレッドでプログラムが実行中であるかどうかを表します |
ID | 整数 | □ | スレッド固有のIDを表します |
名前 | 文字列 | ◎ | スレッドの名前 |
優先度 | 列挙 | ◎ | スレッドの優先度 {高,通常以上,通常,通常以下,低} |
バックグラウンド | 真偽 | ◎ | 裏で実行するスレッドであるかどうか |
状態 | 列挙 | □ | スレッドの状態を表します {中断,中止要求中,バックグラウンド,実行中,停止,停止要求中,中断,中断要求中,未実行,待機} |
イベント手順
イベントはありません。
サンプルコード
2つの処理を並列処理する
値を5から0まで減らしながら表示するスレッドA,Bを2つ作り、平行して実行します。
2CPUのパソコンでは、AとBのカウントダウンが同時に実行され、1CPUのパソコンでは、Aのカウントダウンが行われた後にBのカウントダウンが実行されます。
ーーコンソールで実行してください ※コンソール スレッドAというスレッドを作る スレッドBというスレッドを作る スレッドAで『 5から0まで【値】を減らしながら繰り返す 「A:[値]」をコンソールへ表示して改行する 繰り返し終わり 』を実行する スレッドBで『 5から0まで【値】を減らしながら繰り返す 「B:[値]」をコンソールへ表示して改行する 繰り返し終わり 』を実行する ーー2つのスレッドが共に終わるまで待機する スレッドAを待機する スレッドBを待機する コンソールから受け取る